
転倒のリスクは誰だってある。
健常人でさえ転ぶことがあるため、
どこかを患っていて
しかも高齢者ともなればそのリスクは格段に上がる。
移動フリーの指示があって歩行している人も
決して油断はできないのだ。

そんな
”どこででも起きる転倒”だが、
決してあまくみてはいけない🙅♀️
転びそうになった時、
高齢者は咄嗟に手が出ない。
そして打ちどころによっては
死に直結する☠️
頭を打った
→脳出血や脳挫傷などで死に至るケースあり
尻餅をついた
→腰椎圧迫骨折、坐骨骨折、大腿骨頚部骨折になることあり
その他
→ぶつけた部位の皮膚損傷、骨折など
入院目的となっていた主疾患とは別の治療が必要になってしまう。

健常人でも起こす転倒
これを100%防ぐというのは困難である。
そこで我々看護師は
”転倒後の観察や対応が非常に重要”
となる。
では転倒が発生した時、
どう行動するのがいいのか。
車椅子またはベッドに戻す
発見したらまず、
車椅子👩🦽や、ベッド🛏️に戻す。
独歩の方は、とりあえず近くの椅子に座ってもらう🪑
ここで、
自分で立ち上がれるか、
転倒前のADLと比べてどうか
よく観察する👀

転倒した状況を確認
転倒の現場を見ていない場合、
何をしようとして
どのような姿勢で
転倒したのか、、
詳しく本人に確認する👂

めまいがあってふらついたのかもしれない。
転倒に至った根本要因の究明が大切
認知症がある場合は、
現場の状況で予測するしかない。
頭部外傷の有無を確認
患者から転倒の状況を確認し、
頭を打ってないと言われたとしても、
念のため頭部外傷を確認する。

信じていないと言われればそうなんだが、
もし頭を打っていたら一大事。
我々成人が継承と思う転倒衝撃でも
高齢者にとっては大ダメージ💥
ぶつけた部位、症状を確認
頭部以外のぶつけた部位を確認する。
皮膚上ではなく、
骨筋的に痛がっていないか🦴💪

圧迫骨折の場合は、
腰痛の他に足の痺れとかも出現する。
擦過傷などあれば被覆材で保護する🩹
深い裂創が生じた場合は、
医師に診察してもらって処置方法を確認する。

バイタル測定
転倒直後は興奮状態なので
血圧は高く、脈拍は速い傾向がある🫀
そのため正確値ではないかもしれないが、
転倒時のひとつの指標、医師への報告材料
になるので測っておく。
もしかしたら血圧が低くて転倒したのかも?

医師へ報告
状況を簡潔にまとめ、医師へ報告する☎️
・頭を打った(打ち方にもよる)
・転倒前と比べ何か受け応えが変
・転倒前と比べ明らかにADLが悪い
・大きな傷ができた
といった時は特に注意!
仮に「様子見で」と言われても
しつこく診察依頼をした方が良い‼️

再発防止検討
さて、
転倒後の対応もろもろが終わったところで
”再発予防”について考えなければいけない。
転倒に至った何かしらの原因があるはずなので、
そこにフォーカスして対策を練る。

床の問題?
濡れていたなら拭く🖐️
そもそもなんで濡れてた?
天井や水道からなら修理依頼が必要🧑🔧
周囲の環境不備?
乱雑に置かれた物品・備品。
ベッド周囲、廊下など
安全に過ごせるような環境整備も看護師の仕事☝️
安全用具の使用?変更?
元々使用していたのならそれを正しく使えていたのか。
正しく使えてた上での転倒なら、
別の安全用具に変更するか、追加するかを検討。

めまい、ふらつき?
めまい、ふらつきでの転倒だった場合、
内科的診察が必要。
その症状を起こした原因は何かを究明。
起立性の低血圧であれば、看護師でも患者へ注意喚起はできる。
眠剤の影響?
内服が原因で夜間ふらつきが強い場合、
医師や薬剤師に相談🧑⚕️
夜トイレに行くのにその眠剤は強いのかもしれない。
経過観察
転倒後、
特に症状がないからOK👌
ではなく‼️‼️
特に頭を打った場合
時間が経ってから現れることもある。
慢性硬膜下血腫
にご注意を!
他の患者より頻回にラウンドをしたり、
症状経過などスタッフ間での情報共有が必要である。
